2018年1月10日水曜日

異業種編 美容室業界の社員教育とは②(教え方の標準化)

 美容業界は憧れだけで入ってくる若者が多く、理想と現実のギャップが大きすぎて、途中で諦めてしまう方が多くいます。国家試験に合格しても、スタイリストにならず、メイク、ネイル、化粧品会社、一般企業等に就職する若者も多く、美容専門学校でも卒業後の進路に頭を抱えています。  スタイリストは外から見るとカッコよく魅力的な職業です。しかし、現実は厳しく就職しても定着率が悪いのが現状です。また、スタイリストになり、それなりに実績を上げ、お客様からの指名(月間100名程度)をもらうようになると、今よりもっと給料の高い美容室に転職する傾向があります(転職できる世界です)。多くの美容室ではスタイリスト不足で、指名客を持っているスタイリストは高給待遇で転職を重ねています。もちろん独立開業する方もいます。  大手やチェーン店以外の多くの美容室では教育制度がありません。昔から現場を見て覚えるといった職人の世界としてのやり方が、今の世の中にも浸透しており、若者が定着しにくい傾向の一つです(教育は店長やオーナーがやるもの)。経営者の多くは、人材採用に多額な経費を費やし、すぐに辞められては大損害と教育に力を入れだしています。 しかし、一概に教育の方法は、出来るから教えられる程、簡単な世界ではありません。教え方がとても重要です。人それぞれ教え方を変えないと、レベル(知識、技術他)が異なり、ついて来れない人は辞めてしまうからです。また、教わる方は、誰に教えてもらうかで知識や技術に差がでやすい点もあります。教え方は個人の知識や技術レベルではなく、一般に通用するレベルを教える必要があります。そのため、教える側は、きちんと会社としてのやり方を整理し、誰が教えても同じように教えられるようにすることが大切です(マニュアルも必要 技術編・接客編他)。

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