2018年8月10日金曜日

健康快適住宅プランナー制度 本格スタート!


貴社は「健康で快適な住宅」を提供していますか?

本来、家は健康快適で休息できる空間でなければなりません。
しかし、健康快適住宅と言われる家づくりは設計にかかってるはずですが、
設計担当者の知識や経験不足により、
正しい家づくりがされていないのが現状です。

この設計の考え方を習得していただき、
実際の家づくりに反映できる人材を育成するため
「健康快適住宅プランナー」制度を設けました。



住宅を取り巻く住環境は、時代とともに大きく変化してきました。
1973年、第1次オイルショックが発生して省エネルギー対策が始まり、
断熱材が普及し始めましたが、
寒冷地での壁体内結露が発生し、
カビ等のハウスダストが発生するようになりました。

さらに、1980年の第2次オイルショックによって
建築物はより断熱・気密性能を高めましたが、
換気不十分によるシックハウスも問題となり、
その対策として計画的な換気が義務付けされるようになりました。


そして現代においては、
多くの家電製品や電波による「電磁波」も懸念されるようになってきました。

そこで、これまで健康快適に関わる様々な要素について調査し、
それらについてまとめた結果、
住宅が健康を害する原因は、
以下の4項目に分類されることが分かりました。


①温熱環境の悪さ
 ・室内温度差

②使用する建築資材の弊害

③酸化しやすい環境
 ・カビ/ダニそして室内空気汚染、  
 ・便利さの代償⇒電磁波&電磁波ノイズの弊害

④設計の悪さ  
 ・間取りからくる悪さ

健康快適を志向する住宅では、
これらの問題はすべて解決する必要があります。

逆に言うと、
これを解決すれば「健康快適住宅」と認められることになります。



健康快適住宅プランナー制度では、
これらのことを学ぶことでお墨付きを与える制度です。

カリキュラムとしては、下記事項を学んでいきますが、
それほど難しいことではありません。
普段の設計上でも考えていることばかりです。




Ⅰ.温熱環境:部屋の中の温湿度が適切であると住まいの快適性は向上します。また、温度差によるヒートショックなどの健康被害も減少します。この温熱環境の基本と健康との関係性を学びます。 

Ⅱ.自然素材(適正素材):VOC(揮発性有機化合物)など化学物質をできるだけ出さないという理由だけではなく、木を中心に漆喰・珪藻土などの自然素材を使用することは、人の五感を癒してくれ健康と快適性に繋がります。このような素材の使い方について学びます。

Ⅲ.抗酸化(マイナスイオン):人工建材や電磁波を発生する電化製品に囲まれた環境は、活性酸素により酸化されやすく、病気になりやすい環境です。抗酸化技術を活用し、また有害電磁波ノイズ対策を施すことにより、健康で快適な暮らしを実現できます。抗酸化環境のつくり方等について学びます。

Ⅳ.健康快適設計基準:健康で豊かな暮らしを実現するには、高い設計力を必要とします。健康・快適に関する事項を検討分析してきた結果から策定した健康快適住宅基準を基に設計された住宅は、住まう人に健康と快適性をもたらします。健康快適住宅基準について学びます、

このプランナー養成講座を、今年の5月と7月に開催いたしました。
このうち5月に受講された4名が、
先日「健康快適住宅プランナー」として初めて認定を受けました。

今年は11月頃に再度講座を開催する予定です。
一般社団法人住環境推進協議会のHPにて告知していきますので、
健康住宅を謳うのであれば、
是非このプランナーの取得に挑戦してみてください。


一般社団法人住環境推進協議会のHP
https://kenko-kaiteki.com/